特定非営利活動法人
日本顎咬合学会 事務局
〒102-0093
東京都千代田区平河町1-8-2
山京半蔵門パレス201
TEL : 03(6683)2069
FAX : 03(6691)0261
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かむことは食育の入口
〜よくかめばキレないボケない〜
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私どもの専門領域でもある「かむ」ということは脳の発達に大きな影響を与えています。
最近よく耳にする「キレやすい子供」や「認知症のお年寄り」の要因として「かむ」こととの因果関係が確認されています。
かむことを食育の入口としてとらえみなさんにその重要性を広く認知していただければ幸いです。
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チラシ(申込用紙)をダウンロード【PDF】
●日時
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2010年6月13日(日)9:15〜12:15
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●場所
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東京国際フォーラム ホールC
車いす・手話対応あり
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●参加費
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無料
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●問い合わせ
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TEL 03‐3265‐5640
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●事前予約方法
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・WEB登録(受付を終了しました) ・FAX登録(FAX:03−6691−0261)
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●後援
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厚生労働省
日本家庭科教育学会
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●協賛
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・株式会社ロッテ
・キユーピー株式会社
・株式会社モリタ
・ライオン歯科材株式会社
・社団法人日本歯科商工協会
・特定非営利活動法人分子整合栄養医学協会
・社団法人自彊術普及会
・財団法人日本チューイングガム協会
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●協賛品
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・ロッテ |
咀嚼力判定ガム |
・キユーピー |
やわらかく仕上げたレトルト食品「やさしい献立」の試供品 |
・モリタ ・ライオン歯科材 |
かむトレーニングガムDAY-UP |
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食卓の向こう側に見えるもの〜命の入り口 心の出口 だから食育なんだ
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○佐藤 弘 (西日本新聞社 編集局 編集企画委員会)
1984年3月東京農業大学農学部卒業
1984年4月西日本新聞社入社
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食を考える際、多くの人は、「食べる」ことでしかとらえていない。だから、「これを食べると元気になる」、あるいは「病気になる」といった情報に右往左往する。
だが、人の健康度がわかるのは、何を出したかの方だろう。「食べる」前には「作る・捕る」もある。いつ、どこで、だれが、どう作ったかで栄養価は変わるし、それを受け入れる私たちの体の状態も季節によってまた違う。さらに、「買い物する」「調理する」「土に返す」とともに、感謝やひもじさといった「感覚」と組み合わせて連載を展開してきた私に欠けていたのが、連載「食卓の向こう側第13部」で取り上げた、「食べる」と「出す」の間にある「噛む」だった。
まさに口は健康のシグナルであり、全身の病とつながっているのに、わが国ではほかの病気に比べて歯科の優先順位が低いのはなぜだろうか。
それは医療のプロと呼ばれる人たちも含め、私たちが噛むことや食生活という、極めて日常的な行為を軽視しているからではないか。体に境目はないのに、なぜか存在する医科と歯科の壁や、予防的措置ばかりやっていては、歯科の経営が成り立たないという日本の医療制度の欠陥もあろう。
口を命の入り口にするか、病の入り口にするか。痛くなる前の定期ケアが根付き、健康を維持すると同時に、膨れ上がる医療費に歯止めがかかるような仕組みができるかどうかは、私たちの意識いかんにかかわっている。
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口の健康と食べる機能の発達
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○増田 純一 (マスダ小児矯正歯科医院 院長)
1967年03月 九州歯科大学卒業 (卒後、保存に5年間在籍)
1982年09月 福岡市中央区にてマスダ小児歯科医院開業
1986年00月 日本小児歯科学会理事
1999年06月 顎咬合学会指導医
1999年11月 佐賀県武雄市(生家)にてマスダ小児矯正歯科医院開業
2005年12月 日本小児歯科学会専門医
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命の入り口である口の中心にあるのが歯であり、食べる、噛むための歯は命の柱でもあります。 生涯にわたる口の健康指標として、私は「30・60・1200(サンゼロ・ロクゼロ・イチニゼロゼロ)」をあげています。
これは「3歳まではむし歯ゼロ」 「6歳臼歯萌出から3年間むし歯ゼロ」「12歳で永久歯のむし歯ゼロ」ということです。
3歳というのは、その子どもの生命を育む大事な時期であり、3歳までに噛むための機能や歯を丈夫につくっていくことが大切であります。やがて6歳臼歯が生えてきたら3年間はむし歯にしないこと。6歳臼歯は歯の王様であり、歯の中で最大、最強の咀嚼力があります。下顎を支える大黒柱でもあり、その人の顔を作っていきます。やがて、10歳から12歳頃、側方歯の交換が始まり、乳歯が全部永久歯に生え変わります。すると、12歳の頃には永久歯のむし歯ゼロにすることが可能となります。
「食べることは生きること。その中心にある歯の健康づくりは乳幼児期からすでに始まっています」
今回は3歳までに発達する食べる機能と乳歯についてお話します。
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噛めば噛むほどダイエット! 〜めざそう!噛ミング30〜
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○武井 典子 (社団法人 日本歯科衛生士会)
1980年3月東京医科歯科大学歯学部付属歯科衛生士学校卒業
1980年4月ライオン梶@口腔衛生部入社
1994年4月ライオン椛゙職、財団法人ライオン歯科衛生研究所入社
2001年9月放送大学教養学部卒業
2005年3月新潟大学大学院医歯学総合研究科修了 博士(歯学)
2007年4月東京医科歯科大学非常勤講師
2009年4月社団法人日本歯科衛生士会副会長
2009年4月日本歯科衛生学会会長
2008年12月厚生労働省「歯科保健と食育の在り方に関する検討会」委員
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近年、日本人の食習慣は、朝食の欠食、外食の増加、夜型の生活習慣等大きく変化し、その結果、肥満・痩身志向・生活習慣病の低年齢化等の健康課題が顕著となってきました。そこで、平成17年には「食育基本法」が制定され、平成21年には、「歯科保健と食育の在り方に関する検討会」の報告書が厚生労働省より公表されました。報告書では、一口30回以上噛むこと『噛ミング30』をキャッチフレーズとして、ライフステージ別に食育推進の在り方を示しています。乳幼児・学齢期は『食べ方を育てるステージの食育』、成人期は『食べ方で健康を維持するステージの食育(食べ方で生活習慣病予防)』、高齢期は『食べ方で活力を維持するステージの食育(窒息・肺炎予防)』の推進です。
一方、財団法人ライオン歯科衛生研究所では、厚生労働科学研究「口腔保健と全身的な健康状態の関係について(主任研究者小林修平)」の石井拓男班「咀嚼と肥満の関連性に関する研究」の研究協力者として咀嚼法の違いによる生化学検査値の違いを検討しました。その結果、よく噛むことによって、少ない摂取量で満腹感が得られたこと、インスリンの分泌量を少なく抑えられることが確認されました。すなわち、よく噛むことは誰でも実施可能なダイエット法であり、インスリン分泌を抑え膵臓に優しい食べ方であることが示唆されました。フォーラムでは、噛ミング30を目指して、「よく噛む10ヶ条」を紹介させて頂きます。
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愛は食卓にある。
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○鈴木 豊 (キユーピー株式会社)
1973年3月キユーピー株式会社 入社
1994年8月キユーピー株式会社 関東支店長
1998年9月キユーピー株式会社 家庭用調味料本部
2000年7月キユーピー株式会社 大阪支店 家庭用次長
2001年2月キユーピー株式会社 取締役 大阪支店長
2002年7月キユーピー株式会社 取締役 経営企画室担当
2003年2月キユーピー株式会社 常務取締役 経営企画室担当
2004年2月キユーピー株式会社 代表取締役
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@噛む事の大切さ
人が生まれて最初にとる行動の中で、食べる事に関しては「吸う」という行為が衝動的に始まります。これは本能の行為ですが「噛む」という行為は本能からでなく、食べ物を認知する事から始まる「意識」した行為です。この大切な行為が近年疎かになってきました。それは健康や生き甲斐に重大な影響を与える可能性があると考えます。また、高齢化が進む中、咀嚼・嚥下機能が低下した方も増えており、おいしく噛み続けられる事の必要性は高まっています。
Aより良く生きる為の食事
人はなぜ食べるのか?単に生きる為の食事だけでなく「人生を楽しむ」という特権を持っているからです。人間が雑食性の動物である事に関わりがあり、進化と共に様々な味を楽しむ事が出来る「味覚の発達」により形成されました。味覚は生涯鍛えられるので、口を健康な状態に保つ事は大切です。
B食卓を囲む事の大切さ
家族と一緒に食卓を囲む頻度は減少しています。これは「心身機能」や「人間関係の構築」へ影響をきたすと言われています。食卓は食べる場という捉え方でなく「おいしさを分かち合う」場、そこに愛情がどれだけ注がれているかにより人は元気になると考えます。「おいしく食べさせたい」「楽しいと表現しあいたい」と思える愛情の関係性が大切なのです。人間関係が複雑な現代だからこそ、食に携わる産業は、食事が持つこの機能を大切にしていく必要があります。
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学校における食教育とかんで味わう楽しい食事
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○石井 克枝 (千葉大学教育学部)
1975年3月お茶の水女子大学大学院家政学研究科修士課程修了
1975年4月大妻女子大学家政学部助手
1976年4月福島大学教育学部助手
1978年10月福島大学教育学部講師
1985年4月福島大学教育学部助教授
1991年4月千葉大学教育学部助教授
2003年4月千葉大学教育学部教授
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1 学校教育における食教育
学校教育における食教育は主に家庭科の授業と給食の時間の中で行われている。
家庭科の授業では、小学校@栄養素の種類とはたらき、A簡単な調理でゆでる・いためる、ご飯と味噌汁をつくる、B一食分の献立を考える、中学校では@食事の役割と栄養素の種類と働き、A食品の選択と肉や魚の調理、B1日分の献立を考える、高校では@栄養の種類・働きと家族の食事、A食品の性質とおいしさの科学と調理、B食文化と環境となっている。
以上の家庭科の授業の特徴は、第1は栄養教育と結びつけられる食教育、第2は食材の性質と調理方法とおいしい食事を味わう教育、というところにあり、かんで味わう楽しい食事については、具体的な食事作りにふまえて位置づけられている。
給食の時間においては学級担任や栄養教諭によって食事における栄養バランスや食材の特徴および食事の味わい方について指導している。
2 かんで味わう楽しい食事
かんで味わう食事については、栄養のバランスをふまえた食材のかたさ、粘り、歯触り、口触りなどを通して食事を味わうことが中心になっている。食事・料理のおいしさは、色・形(視覚)、香り(嗅覚)、味(味覚)、硬さ・粘り・口触り<テクスチャー>(触覚)、音(聴覚)、温度などによって影響され、特に味とテクスチャーが2大要素になっている。すなわち、かむことで感じられるおいしさは、なくてはならないものである。
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口から食べることは生きること! 長期間の中心静脈栄養が口腔および全身機能に与える影響
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○塚本 末廣 (福岡歯科大学 成長発達歯学講座 障害者歯科学分野)
1973年3月神奈川歯科大学卒業
1973年4月神奈川歯科大学小児歯科助手
1976年4月福岡歯科大学小児歯科助手
1979年4月福岡歯科大学講師
1981年7月歯学博士(九州歯科大学)
1984年9月カリフォルニア大学サンフランシスコ校客員准教授(1年間)
1990年4月福岡歯科大学助教授
1991年4月福岡歯科大学病院 高齢・障害者歯科開設・科長(14年間)
1992年4月日本障害者歯科学会理事
2006年4月福岡歯科大学准教授
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中心静脈栄養法(IVH)は高カロリー輸液のみで栄養状態を完全に維持する方法である。IVHはカロリーと水分の管理が容易であり、人手を必要としない、また高価なので救急病院や老人病院でよく使用されているようである。ところが、長期にわたり中心静脈から栄養を補給されると、安静臥床を余儀なくされ、寝たきりとなる。さらに口腔や消化管は廃用症候群を呈し、全身状態も悪化してくると言われている。そこで今回、私は長期にわたりIVHを施行された2症例(私と家内の母)を経験したので、口や消化管を経ないで、直接血管内に栄養分を注入された場合、どのような経過をとるのかをVTRで供覧する。
症例1(私の母):年齢93歳。総胆管結石で緊急入院した。入院2ヵ月後、誤嚥性肺炎や敗血症を合併し、最後は上部消化管からの出血によるショックで亡くなった。口から食べさせようとしたが、生きる意欲がなく、口から食べようとしなかったのが残念であった。
症例2(家内の母):年齢68歳。私の母が亡くなって1年後、意識喪失で神戸の病院に緊急入院した。脳梗塞、心筋梗塞、腎癌および敗血症の診断が付いていた。約4か月間の入院であった。毎日高熱が出て、危篤状態にもなった。入院直後から、IVHが退院まで留置されていた。口腔内は乾燥し、カンジダが繁殖していた。福岡の病院へ強制的に転院させて、口から食べさせると、2か月で正常となった。生きる意欲があったので、回復が早かった。
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