学会活動のご紹介

歯科治療体系の確立

 本学会は発足以来、臨床を踏まえた顎咬合学と関連する分野の研究を推進し、その進歩と発展を図ることによって、歯科医学・医療の向上ならびに国民のみなさまの健康と福祉に寄与することを目標としてきました。そのためにはまず臨床における歯科治療体系の確立を最重要課題としています。
日常臨床は小児歯科治療、歯内療法、歯周治療、インプラント補綴治療、顎関節症治療のすべてを包含し、それらを統合した治療によって、顎口腔系の機能と形態を回復させることにあります。したがって、顎関節、咀嚼筋群、歯周組織を含めた顎口腔系のすべての器官が研究対象となります。
このように様々な分野を研究し、歯科治療体系の確立に努めています。

支部活動と学術大会

 現在、全国に6支部を置き、各地において活発に研究活動、教育・研修などを行い、研鑽に努めています。
また、会員の研究成果に発表の場を設けるとともに会員の研鑽のために、1983(昭和58)年から毎年1回「学術大会」を開催しています。1997(平成9)年の第15回大会からは歯科技工士、歯科衛生士の三位一体の活動の場として臨床に直結したプログラムを構成し、多くの参加者の共感を得ており、大会には毎年4,500~5,000人の参加者があります。
また、学術大会に併せて一般のみなさまにご参加いただける公開フォーラムを開催しております。

補綴(ほてつ)歯科専門医

 補綴(ほてつ)歯科専門医とは一般社団法人 日本歯科専門医機構が認定する資格で、『補綴(ほてつ)歯科』という専門領域において適切な研修教育を受け、十分な知識と経験を備え、患者から信頼される専門医療を提供できる歯科医師を指します。

 このとき『補綴(ほてつ)歯科』とは、虫歯や歯周病、外傷などで失った歯を詰め物や被せ物、インプラント(人工歯根)などで人工的に補う治療をし、見た目の改善、咬めるようにする治療のことです。

 この専門医になるためには、認定研修機関での5年以上の研修「診療、研究」、日本顎咬合(がくこうごう)学会もしくは日本補綴(ほてつ)歯科学会に5年以上在籍し研鑽をつむこと、論文・学会発表、複数の試験に合格するなど、厳しいハードルをクリアする必要があります。

 私たち日本顎咬合(がくこうごう)学会は、研修機関の認定や専門医資格認定のための審査など、この制度の運用に携わっています。

 国民の皆様への補綴(ほてつ)歯科専門医に関しての情報提供やご質問などの環境整備に努めております。何かございましたら、まず、事務局にお問い合わせください。