咬合のメカニズム2

噛むことは、
12本ある脳神経のなかの
5本と関係しています。

歯の根っこのまわりにある歯根膜は、脳の神経の中でいちばん太い、三叉(さんさ)神経とつながっています。その太い神経を通して、脳の中枢へ信号が送られるわけです。他にも、舌の前側の動きと関係する顔面神経、舌の後側や呑み込む動きと関係する舌喉神経、咀嚼やのどの感覚と関係している迷走神経、舌の運動に関係する舌下神経、全部で5本もの神経が、食べ物を噛んで、舌を動かし、唾液とまぶして、呑み込むという行為と関係しているのです。口から食べ物をとるだけで、脳の様々な部分の血通量が増えることがわかっています。