高齢者の口腔ケア2

高齢者の口腔ケアは、
三磨一体。

高齢者になっても、若い頃と同じ噛む能力を保つにはどうすればいいのでしょう。まず大切なのは食習慣。するするっと噛まずに食べられるものばかり愛好したり、サプリメントだけで栄養を摂取したりするのは控えましょう。噛まなくても栄養は摂れますが、噛まないと脳に伝わる刺激が少なくなります。もうひとつは細菌感染の予防。歯磨き、歯肉磨き、義歯磨き、三磨一体で、口の中をきれいに掃除しましょう。また、噛むことの違和感を感じたら、面倒くさがらず、歯科の診察を受けましょう。噛むのがイヤ、という気持ちが、噛まない悪循環を生み出します。

上の図は、55歳以上、1929人を対象に口の中の歯の本数、義歯の状態を調べ、健康状態の悪化を図にしたものです。歯の残存本数が20本以上ある人は健康状態も良好であることがわかります。また、歯が10本~19本残っていても、歯が抜けたままの状態の人は、危険度が高く、歯の本数が0本、総義歯で、その状態が悪いままにしている方は、健康リスクが極めて高いことが見てとれます。